いよいよ秋の大型連休、シルバーウィークがスタートしました。皆さんは楽しい休みを満喫していますか?僕のほうは、この連休の中2回も徹夜が入ってしまい、テンション下がり気味です。
さて、今日は、Furchギターのお話をさせてもらいます。日本の5分の1程度の面積のチェコ共和国。
Furch(フォルヒ)はチェコスロバキア社会主義共和国時代の1981年にブルーグラスプレイヤーだったフランティセク・フォルヒ氏が自分と仲間のためにギターの製作したのが始まりだそうです。当時の共産主義体制下ではギターメーカーとして開業する事は違法行為で、自宅のガレージで小規模な工房を立ち上げたのが始まりです。その後、徐々に品質を高め、地元で高い評価を得るようになり、1989年~1993年の民主化・独立運動の末にチェコ共和国となったことで、ギターメーカーとして本格的に市場に参入。現在は工房を充実させ、スタッフも30名を超え、年間2000本あまりのギターを生産しています。
さて、僕もこのチェコで作られたギター、2本ほど所持していますが、どちらもコスパが非常に高く、仕上げの良さ、音の良さは、高級ギターの一線級と肩を並べると言っても過言ではないような気がします。今日は、とても可愛らしいОМ32-CMを紹介したいと思います。製造は2008年3月。シリアルは31×××。
OM32-CMのミレニアムシリーズは現在のFurchカタログからは姿を消しており、OM34シリーズに引き継がれています。このモデルは、オリジナルシェイプで、最もFurch(フォルヒ)らしく、欧州ギターらしいフォルムを持っており、特にフィンガーピッカーから支持を受けています。
立ち上がりがとても早く、各弦やポジションでの音量バランスも優れています。小振りで抱えやすく、小柄な方や女性でも楽々抱えることができるギターです。
トップは目の揃ったスブルース、サイドバック及びネックは良質なマホガニー、ヘッドのデザインは現在のFurchとは違います。またロゴもこちらの方が控えめで個人的には好きかな! ピックガード、バインディングは、鼈甲柄が使われています。トリムはヘリンボーンでお洒落です。
ここも、世界で1本のプチカスタマイズ!(笑)
ナット、サドル、ブリッジピンは象牙、ペグはオリジナルもゴトーのようですが、ここは、最上級機種オープンバッグ SE510に換装。メーカーゴトーだから最上級モデルは510らしい。ピックアップは、アコースティックの音を壊さないように、寄居町でギターピックアップを製作されているギタリスト酒井様より購入させていただき、取り付けました。ピックアップに興味のある方は、必見です。
また、僕のギターに装着してある象牙のブリッジピンは群馬県で工房を構える、でぇよんごぉ松澤様から購入させていただいております。値段は高いが、きっと満足できます。ギターの不満は、相談されてみると良いアドバイスをもらえると思いますよ。とても素晴らしい方です。
今回はFurchのOMを紹介させてもらいましたが、この次はもう一本のカッタウェイ、S-23-SCCTというギターのお話をさせてもらいます。